戸沢村・最上峡の山奥にある「幻想の森」は、樹齢数百年~千年にもなる天然杉が名物。
そんな大樹を長い間育んできた森は、杉の他にも多様な植物が命を紡いでいます。
この記事では、幻想の森で見つけた植物をご紹介します。
四季折々の景色を、随時更新予定です!
季節ごとの幻想の森
幻想の森で初夏に見られる植物
5月末、初夏の幻想の森は芽吹いた若木の緑が濃くなり、生命力にあふれています。
山菜類も豊富に見られる時期です。
ヒメアオキ

ヒメアオキ(姫青木)は、園芸でもよく用いられるアオキが雪国に対応したものです。
雪が多く寒い地域の日本海側と、北海道南部に自生します。
アオキよりも背が低く、葉や実も小さめです。
背は30cmほどでしたが、緑の多い森で鮮やかな赤い実をつけ、とても目を引きました。
サンショウ

薄い葉っぱが陽の光を透かしてとってもきれい!
香辛料として家庭でも馴染み深いサンショウ(山椒)の木がありました。
花は落ちた後で、実はまだ小さく目立たない時期でした。
葉をパンッとたたくと山椒の香りが立ちます。
ワラビやミズ、フキなどの山菜

5月末、山菜は終わりかけの時期ですが、まだまだありました!
ワラビはほとんどが大きく葉を開いてしまっていましたが、写真のように食べごろの若芽も。
同じようにミズやフキなどの山菜も見られました。
幻想の森へ行くまでの道で見られる植物
幻想の森へ行く途中の山道でも、車の中から山ならではの植物を見ることができます。
初夏の山道
ホオノキ

立派な葉に立派な花!
5月末のホオノキ(朴木)はまさに見頃でした。
傾斜地から見たため、どれくらいの高さがあるか分かりませんでしたが、大きく育ったホオノキでした。
葉は食材を包んで朴葉寿司や朴葉餅などに用いられます。
花は15~20cmの大きさがあり、日本の木の中で一番大きな花をつけます。
ウツギ

日当たりの良い崖地などに生息しやすいというウツギ(空木)。
まさにそんな場所で見つけました。
最上川を挟んだ向かい側の山々の緑に、ウツギの花のピンク色が映えます。
フジ

5月末、フジ(藤)の花は終わりかけでした。
幻想の森への道では、白いフジと紫のフジそれぞれの大きな木が見られました。
写真では手前に白いフジ、左中心奥に小さく紫のフジがあります。
幻想の森で山の植物を堪能!
幻想の森は、土湯杉の他にもたくさんの魅力的な植物であふれています。
ぜひ森全体に目を向け、山の植物を堪能してください!
▽幻想の森について詳しくは、こちらの記事に書いています。
「幻想の森」の基本情報
名称 | 幻想の森 |
所在地 | 山形県最上郡戸沢村古口土湯 |
戸沢観光物産協会HP | とざわを旅する。 |